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やっちの覚醒

雑記ブログです。

『この世界の片隅に』

 

※多少ネタバレあります

既に大ヒットして今更感もあるけれど、今年初めて観た映画『この世界の片隅に』がとても良かった。どこがどう良かったのかと訊かれると、上手く言葉に出来ないのだけれど…それぐらい、打ちのめされてしまった。

 

この作品に描かれていることのすべてを正しく解釈できているのか自信がない。でも、私なりに受け止めて、たくさん救われた。映画を観た後に原作漫画を購入し、何度も読み返した。

 

この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)

この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)

 
この世界の片隅に 中 (アクションコミックス)

この世界の片隅に 中 (アクションコミックス)

 
この世界の片隅に 下 (アクションコミックス)

この世界の片隅に 下 (アクションコミックス)

 

 

 温厚な性格で、ボーッとしてて、親が決めた結婚も受け入れて。風に吹かれるたんぽぽの綿毛のように、ただ流されるまま生きてきたすずさんが、広島から呉の北條家に嫁ぎ、その土地に少しずつ根を下ろす。戦争によって大切な人やものを失くし、穏やかだったすずさんの思考が歪んでしまう場面には胸が痛んだ。

原作を読みすぎて映画にもあった場面かどうか忘れてしまったのだけれど(ダメじゃん!)、最後には、それらの記憶を持つ遺された者として「うちはその記憶の器としてこの世界に在り続けるしかないんですよね」と微笑む。ちゃんと前を見据えて。時代とか関係なく、人の在るべき姿のようなものを考えさせられた。

 

どんなに悲しくてやりきれない事があっても、生きてさえいれば、この世界が愛おしく感じる瞬間が必ずある。例えば、美しい景色を見た時、人の優しさに触れた時、好きな人とお喋りしている時、美味しいものを食べている時、とか。気付きにくいだけで、愛はそこらじゅうに溢れてる。いや、何をクサいこと言うてるねんて感じですが。でも、何だかそんなことを真面目に考えてしまった。

 

 世界の片隅に生きるひとりの人間として、この素晴らしい物語に出会えて本当に良かった。

 

そして何より、すずさんが可愛かった。特にありゃー顔が。こんな優しい人になりたいな。ほいで周作さんみたいな人と結婚したい。

この世界の片隅に うちを見つけてくれて ありがとう」

言える日は来るのか?

 

あ、広大なネットの片隅に、このブログを見つけてくださりありがとうございます。